宇佐美 淑子

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【プロフィール】

洗足学園大学音楽学部器楽科(現洗足学園音楽大学)卒業。

フルートを内田秀夫、宮下英士の両氏に、ボディ・マッピングを長井芽乃氏に師事。

2016年アンドーヴァー・エデュケーターズ®日本公式認定指導者として認定される。

卒業後より現在まで20年以上に渡り、ハタ楽器株式会社にてフルート講師を務める。

『音楽家ならだれでもしっておきたい ” からだ ” のこと』6時間コースの開催をはじめ、合宿などで講座を開催している。

その他にも、音楽家に大切な『体幹』を学ぶため、日本コアコンディショニング協会にて、ひめトレインストラクター、シニアコスペシャリスト、アドヴァンストトレーナーなどの資格を取得し、勉強を続けている。

聖光学院管弦楽団団員。かながわチェンバーアンサンブルサポーティングアーティスト。



フルート始めたきっかけ

フルートとの出会いは9歳。授業参観の音楽の授業で、まったくリコーダーが吹けない私を見て、ピアノ講師だった母は怒り心頭。その夜から特訓が始まりました。

いくら教えても真面目やらなかったピアノに比べ、リコーダーなら真面目に練習することに気がついた母は、色々な吹奏楽器の演奏会に連れて行き、反応を探ることに…

その中で最初の先生となる関口美代子氏の演奏だけは寝ないで聴き通したため、フルートならいける!と確信した母は、自身がレッスンを始め外堀を埋めていきました。

そして、まんまとその作戦にはまり、フルートを始めることとなったのです。


しかし、始めてはみたものの、たいして真面目な生徒でもなく、高校の頃は洋服を作るのが好きだったことと、家庭科の先生にかわいがって頂いたこともあり、家政科に進もうと考えていました。

けれども、化学の授業について行かれず、人生つんだかと思われましたが、その頃運よく表現することの楽しさに目覚めたため、いきなり進路変更し、音楽大学を目指し内田秀夫氏に師事することになり、めでたく音楽家への一歩を踏み出せることになったのでした。


ボディ・マッピングを始めたきっかけ

私が初めて音楽家とカラダの関係を知ったのは、大学3年生のことです。

安曇野で行われた故ウィリアム・ベネット氏のサマーコースで、当時アレクサンダー・テクニークの講師だった小野ひとみ先生のワンポイントレッスンを受け、自分の音が変わったのを感じたのが「音楽家のカラダ」との最初の出会いです。

けれどもその時は「なぜ音が変わったのか」「どうしたらこの状態を保てるのか」がわからず、若さと体力と根性に甘えて、そのままにしていました。

その後、30代になった頃、突然、激しい頭痛や腰痛に悩まされるようになりました。整形外科に行っても良くならず、定期的にマッサージを受けても楽にならず、上手にもならない…

「私の才能なんてそんなものだろう…」と半ば諦めていた時、勧められた整体で施術を受け、その3日後に頭痛が収まるという経験をしました。

そして「ちょっと待て。カラダの歪みが頭痛の原因なら、自分のカラダを知れば、もう少し音楽健康寿命を伸ばせるかも」と気が付きました。

またその頃、以前より知り合いだったナガイカヤノ先生がコナブルのボディ・マッピングの講師資格を取り、日本で活躍し始めていたので、すぐにレッスンにつくことになりました。

それからさらに10数年。ボディ・マッピングによって、演奏も人生も救われた私は「同じように悩む人にこの経験をしてもらいたい!」と一念発起!2016年に一般社団法人アンドーヴァー・エデュケーターズ・日本®にて、公式認定資格を取得し、現在に至ります。

【アンドーヴァー・エデュケーターズ®日本とは?】

アンドーヴァー・エデュケーターズは、バーバラ・コナブル氏が立ち上げたアメリカの団体です。

バーバラ・コナブル氏は、チェリストのウィリアム・コナブル氏がレッスン中に気がついた「奏者の持っている身体のイメージと演奏の関係」を元に、

音楽家が健康で個性的な演奏をするための教育プログラム『音楽家ならだれでも知っておきたい身体のこと』を開発しました。

そして、この教育プログラムを習得した指導者がアンドーヴァー・エデュケーターです。


アンドーヴァー・エデュケーターは、音楽家が活き活きとした自由な演奏をするためのボディ・マップを手に入れるために、科学的根拠を持ち、かつわかりやすい指導をするための研究を日々、重ねています。

現在日本では、アメリカでトレーニングを受け認定された講師5名と、2017年に設立されたアンドーヴァー・エデュケーターズ日本でトレーニングを受け認定された講師達が活躍しています。